もうタトゥーで悩まない!プチ整形でもできるタトゥー除去!
若い時に勢いでタトゥーを入れてしまった人が、就職や結婚を前にして悩むケースが多くなっています。体にタトゥーがあると何かと誤解されたり、不都合が生じやすくなるのです。社会人になるけじめとして、できるならタトゥーは消してしまいたいもの。美容整形手術を受ければ消せますが、その代わり傷が残ってしまいます。
実はメスを使わないプチ整形でもタトゥーの除去ができるんです。どのような方法があるか説明しますので、参考にしてください。
プチ整形でタトゥーを除去する方法
タトゥーを除去する方法は主に2つあります。レーザー機器を利用する方法と、手術を必要とする外科治療です。外科治療の場合は切除して縫い合わせる方法、剥ぎ取る方法、皮膚を移植する方法などです。このような手術で切開する方法は傷痕が残りやすいため、ここではプチ整形で用いられるレーザー療法について説明しましょう。
ピコレーザー
ピコレーザーはそばかすやシミ、アザなどの除去に使われていますが、タトゥーの除去にも効果を上げています。かつてはレーザーでも消しにくいと言われていた青や緑などにも効果があり、色柄のタトゥー除去ができるようになりました。
施術後は傷痕も残らないので、タトゥーで悩んでいる人には救いの神となっています。施術に要する回数も従来のレーザーより減らすことができるので、皮膚への負担も軽減できます。
刺青除去レーザー
従来から使われていたレーザー治療です。メスによる手術を行わないので傷痕を残さずにタトゥーの除去ができます。ただしカラフルで多色のタトゥーには効果がなく、黒などの単色タトゥーや比較的薄いタトゥーに効果があります。
どのようなタトゥーがプチ整形で除去できるのか
ピコレーザーや刺青除去レーザーなら傷痕を残さず、短い回数でタトゥーを除去できるのですが、タトゥーの大きさや部位によっては効果が発揮できないこともあります。では、どのようなタトゥーがプチ整形に向いているのでしょうか。
そのためにはピコレーザーの特徴について知っておく必要があります。
ピコレーザーの特徴
- フルカラーに対応している
従来のレーザーは黒や青といった強い色に反応したのですが、ピコレーザーは様々な色に反応します。また濃い色だけでなく薄い色にも反応します。
最近のタトゥーはファッションの1つとして入れることが多いので、カラフルなタトゥーが増えています。それだけに目立つことも多くなってしまいます。このようなカラフルなタトゥーにはピコレーザーが効果的です。
- 痛みが少なく高い効果がある
手術で皮膚を切開すると聞いただけで緊張しますが、ピコレーザーは痛みが少ないので安心して施術を受けられます。従来の刺青レーザーに比べても、照射エネルギーを上げても痛みが少ないので負担が軽くなります。
効果も高いので照射回数も少なくてすみますし、小さなタトゥーなら1回の照射でも大きな効果を出すことが可能です。
- 治療期間が短い
1回に行う照射効果が大きいので、比較的短い期間でタトゥーを除去することができます。従来の刺青レーザーよりも皮膚へのダメージが少なく、それまでより半分の期間で治療を終えることができます。
ピコレーザーで除去できないタトゥー
- 皮膚の深い部分に達しているタトゥー
レーザー光線は皮膚の深い部分までは照射できません。無理に照射すると熱が発生して火傷のような状態になります。それが長く続くとケロイド状態になってしまいます。
ピコレーザーは比較的深部まで照射できますが、それも限界があります。浅く掘られたタトゥーなら除去できますが、深い場合は施術する医師の判断によります。
- 範囲の広い大きなタトゥー
1回のレーザー光線の照射によって減らせる色素の数は限られています。そのためタトゥーの範囲が広い場合はそれだけ色素の量が多くなり、レーザー照射の時間がかかるため肌へのダメージが大きくなります。大きさにもよりますが、ピコレーザーでの治療が可能かどうかは施術する医師の判断に委ねることになります。
ピコレーザーで除去できるタトゥー
- リングのタトゥー
ファッション感覚で手の薬指や足の指に指輪のタトゥーを入れてしまった人は多いですが、このような小さなタトゥーはピコレーザーで消すことができます。色が黒や青なら従来の刺青レーザーでも除去が可能です。
- ワンポイントのタトゥー
リングよりも大きくて二の腕や太股にワンポイントのタトゥーがある場合も、ピコレーザーで除去できます。夏にタンクトップやショートパンツを履くと目立つので、ピコレーザーで消してしまいましょう。
タトゥーの大きさの目安
ピコレーザーで除去できるといっても大きさによっては不可能な場合もあります。では、どの程度の大きさを目安にすればいいのでしょうか。一般的に大きいといわれるタトゥーは20センチ×20センチの大きさです。小さめのタトゥーは10センチ×10センチ以下の大きさになります。
大きいタトゥーの場合はレーザー治療と手術を併用する場合もあるので、医師のカウンセリングを受ける必要があります。
参考:「ピコ秒レーザーによる刺青と皮膚良性色素性病変の治療」葛西 健一郎